麹造りから始めました。麹の力を、日々発見する10年でした。
冬から春は味噌仕込み、暖かくなれば味醂、初夏から秋・初冬にはそれぞれ季節の野菜の漬物仕込み、晩秋は柿酢の仕込み、と四季折々の多彩な作業があります。
各季節の子どもたちの学校・キララでは、麹の種付けや観察、甘酒を造って飲んでみる、味噌仕込みを体験する教場ともなっています。
甲斐駒ケ岳の森と林を背景に、「何も足さない・何も引かない」=自然の恵みを生かす「食べ物」作りの場となっています。
日本の食の調味料は麹が土台。ほとんど麹無しでは造れません。和食の特徴となっている、淡白さの中に濃厚な旨み、ほのかな甘さ、馥郁とした香りをかもし出す触媒となっている麹。
花崗岩がつくる甲斐駒の水で育ったお米を麹にします。良いお米で力価の高い麹を造る、それを信条としています。
麹の話(準備中)
「お米と味噌さえあれば…」と味噌を仕込んで三十年になります。自前の麹で仕込んで十年、ふんだんに麹の入った味噌になりました。
お味噌にも春夏秋冬の移ろいを感じてもらうため一年間は常温に、その後は冷蔵庫に移しじっくり熟成した3年~4年味噌が出来上がります。
一月から四月までは味噌仕込みの季節。いまではこの時期60世帯の人々が味噌を仕込みに訪れ、1年~2年先の「手前味噌のある豊かな食卓」を待っています。
おみそづくり体験(準備中)